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特集 筋ジストロフィーの分子病態から治療へ
低分子化合物を用いてエクソンスキップを誘導するDuchenne型筋ジストロフィー治療
Chemical treatment of Duchenne muscular dystrophy that induces exon skipping
西田 篤史
1
,
松尾 雅文
1
Atsushi Nishida
1
,
Masafumi Matsuo
1
1神戸大学大学院 医学研究科 内科系講座小児科
pp.125-127
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101124
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Duchenne型筋ジストロフィー(Duchenne muscular dystrophy;DMD)は,ジストロフィン遺伝子の異常に起因するジストロフィン欠損を特徴とする。このジストロフィンを発現させる方法として,われわれは世界で初めてアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いたエクソンスキップ誘導治療を臨床応用した。現在,この方法は世界標準の治療法となりつつある。一方,このエクソンスキップ誘導治療をより一般化するためには,低分子化合物を用いてエクソンスキップを誘導する治療戦略が有望と考えられる。本稿では低分子化合物によりエクソンスキップを誘導する治療の可能性について紹介する。
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