特集 シナプスをめぐるシグナリング
7.キナーゼ/ホスファターゼ
PKC
江川 遼
1
,
八尾 寛
1
Ryo Egawa
1
,
Hiromu Yawo
1
1東北大学大学院 生命科学研究科 脳機能解析分野
pp.454-455
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
プロテインキナーゼC(PKC)はセリン/スレオニンキナーゼの一種であり,標的タンパク質をリン酸化することでその機能を調節する働きをもつ。近年,記憶・学習のメカニズムにPKCが深く関与していることが示されてきており,脳研究分野の内外から注目が集まっている。本稿では,筆者らが行ってきた海馬苔状線維終末におけるPKC依存的エキソサイトーシス調節機構の研究を中心に,シナプス可塑性に対するPKCの役割について概説する。
Copyright © 2010, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.