特集 伝達物質と受容体
3.アミン
ドーパミン
音系列の弁別学習と聴覚野のドーパミンD2受容体
工藤 雅治
1
Masaharu Kudoh
1
1帝京大学医学部生理学講座
pp.416-417
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100897
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[用いられた物質/研究対象となった受容体]
クロルプロマジン,SCH23390,ハロペリドール,6-OHDA,192IgG-saporin/ドーパミン(D1)受容体,ドーパミン(D2)受容体
音の時系列(音系列)は言語や音楽を成り立たせる重要な聴覚情報である。音系列の学習は大脳聴覚野を破壊すると阻害されることから,聴覚野が重要な役割を果たしていると考えられる1)。音系列の弁別学習に聴覚野のムスカリン受容体が働いていることをわれわれは明らかにした2,3)。この学習では報酬を用いているので,ドーパミン系の役割を調べた結果,聴覚野のドーパミンD2受容体が音系列の弁別学習に関与することがわかった1)。
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