特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム
16.内分泌系
黄体化ホルモンβポリペプチド(LHB)
白石 晃司
1
,
内藤 克輔
1
Koji Shiraishi
1
,
Katsusuke Naito
1
1山口大学医学部特殊専門領域腫瘍病態学(泌尿器科)
pp.524-525
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100491
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正常な第二次性徴の発現や生殖機能の維持には黄体化ホルモン(luteinizing hormone;LH)の正確な合成,分泌が必須である。LHは視床下部より分泌されるGnRH(gonadotropin-releasing hormone)の制御のもと,下垂体前葉のゴナドトロピン分泌細胞(gonadotrope)より分泌される糖蛋白質ホルモンである。卵胞刺激ホルモン(FSH),甲状腺刺激ホルモン(TSH)および絨毛性ゴナドトロピン(CG)と同様に,これらに共通のαサブユニットと固有のβサブユニットとともにヘテロダイマーを形成する。LHは精巣のLeydig細胞および卵巣の顆粒膜細胞,莢膜細胞膜上のLHレセプターを介しコレステロールからテストステロンへの合成などを促進する。
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