特集 攻めの安全処方術—引き算処方+多面的アプローチ
【疾患・愁訴編】
❼妊娠・授乳中の薬物療法の鉄則
玉井 瑛
1
,
水谷 佳敬
1,2
1亀田ファミリークリニック館山
2わかばファミリークリニック
キーワード:
ベースラインリスク
,
全か無か
,
all or noneの法則
,
器官形成期
,
共同意思決定
,
shared decision making
Keyword:
ベースラインリスク
,
全か無か
,
all or noneの法則
,
器官形成期
,
共同意思決定
,
shared decision making
pp.1173-1176
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350101173
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CASE 急性上気道炎に罹患した妊婦にプライマリ・ケア外来で適切な治療を行えた1例
患者:27歳、女性。妊娠35週。
現病歴・診察所見・経過:発熱、咽頭痛を主訴に受診。3歳の子どもも3日前から上気道症状があった。腹痛、子宮の張り、性器出血はいずれもないことを確認した。食事や水分は摂れており、全身状態は良好。体温37.8℃、血圧110/72 mmHg、脈拍数80回/分、呼吸数18回/分。扁桃に白苔の付着はなく、インフルエンザ抗原迅速検査は陰性で、ウイルス性上気道炎と診断した。妊婦にも安全に使用できる解熱鎮痛薬としてアセトアミノフェンを処方し、帰宅とした。

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