Japanese
English
特集 「実感と納得」に向けた病気と治療の伝え方
パニック症
Panic Disorder
塩入 俊樹
1
Toshiki Shioiri
1
1岐阜大学大学院医学系研究科精神医学分野
1Department of Psychiatry, Gifu University Graduate School of Medicine, Gifu, Japan
キーワード:
パニック症
,
panic disorder
,
インフォームド・コンセント
,
informed consent
,
IC
,
共同意思決定
,
shared decision making
,
SDM
,
患者第一主義
,
patient first principle
,
健康の社会的決定要因
,
social determinants of health
,
SDH
Keyword:
パニック症
,
panic disorder
,
インフォームド・コンセント
,
informed consent
,
IC
,
共同意思決定
,
shared decision making
,
SDM
,
患者第一主義
,
patient first principle
,
健康の社会的決定要因
,
social determinants of health
,
SDH
pp.1633-1640
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206487
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抄録 身体症状症群や解離性障害群のような他の神経症性疾患に比べて,生物学的な病態仮説がある程度想定されているパニック症(PD)の病気や治療の説明は,医療者側からすると,多分にやりやすいであろう。しかしながら,患者や患者家族,つまり当事者が自身の「実感」に基づいて「納得」できるような説明,伝え方となると,そう安易ではないであろうことは容易に想像できよう。
そこで本稿では,PDに関して,当事者が満足する「説明」と,さらにその先にある治療に関する意思決定プロセスをどう構築していくかについて,インフォームド・コンセント(informed consent:IC)や共同意思決定(shared decision making:SDM)という概念から始めて,筆者の経験を踏まえて,PDに特化した「実感と納得」に向けた説明を試みてみたい。
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