特集 妊婦・褥婦が一般外来に来たら─エマージェンシー&コモンプロブレム
【総論】
妊娠・授乳と薬,放射線などに関する妊娠時期別の対応
渡邉 央美
1
1医薬品医療機器総合機構安全第二部
キーワード:
器官形成期
,
「全か無か」の時期
,
先天異常
,
胎児毒性
Keyword:
器官形成期
,
「全か無か」の時期
,
先天異常
,
胎児毒性
pp.14-18
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200433
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慢性疾患をもつ女性が妊娠したり,妊娠中に合併症が出現したりすることはよくあることで,その時には薬物療法をどのように行うかが問題となる.
妊婦に薬剤を投与するかどうかは,治療を行わないことによる母親(および胎児)のリスクと,胎児への薬剤のリスクを比較・考慮して判断することになる.しかし,妊娠中・授乳中の薬剤曝露のリスクについての情報は十分でないため,判断が難しいのが現状である.
本稿では,妊娠中の薬物療法についての考え方や,治療方針決定の助けになる情報源などについて紹介する.
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