特集 パーキンソン病大全—あなたのギモンに答えます!
【治療編】
❺非運動症状と治療アプローチ
平藤 哲也
1
1京都大学医学部附属病院 脳神経内科
キーワード:
パーキンソン病
,
非運動症状
,
前駆期
,
進行期
Keyword:
パーキンソン病
,
非運動症状
,
前駆期
,
進行期
pp.918-921
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350080918
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パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)は、振戦、筋強剛、動作緩慢といった運動症状を主徴とする神経変性疾患であるが、非運動症状が患者の生活の質(quality of life:QOL)に与える影響はきわめて大きい。また、これらの非運動症状の一部は運動症状に先行して出現することが知られており(前駆期症状)、PDの診断・治療において見逃せない要素となっている1)。
本稿では、主に文献2を参考に非運動症状を7つのカテゴリーに分類して概説する。表1には、病期(発症時期)別にみられやすい非運動症状をまとめた。

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