特集 薬物治療の質向上
Part 3 薬物治療の質向上のために必要なスキルおよび考え方
【コラム⑥】漢方はどんな場面で使用すべきか?—「効果が期待できる場面のリスト」として臨床研究を役立てる
吉野 鉄大
1
Tetsuhiro YOSHINO
1
1慶應義塾大学医学部 漢方医学センター
pp.380-384
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090120020380
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「漢方」という言葉は,江戸時代に輸入された医学である「蘭方」に対し,日本で伝統的に実践されてきた医学を指す言葉として作成された。患者は,漢方薬や鍼灸治療にとどまらず,古今東西のサプリメントなども含めて実にさまざまなものを指して「かんぽう」と言うことがあるが,本稿では,漢方のうちの薬物療法の部分,つまり漢方薬についてのみ紹介する。

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