特集 慢性疾患診療のお悩みポイントまとめました—高血圧からヘルスメンテナンスまで
心房細動
心房細動でアブレーションを意識する場面はどんなときですか?
眞柴 貴久
1
,
大森 崇史
2,3,4
1飯塚病院循環器内科
2福岡ハートネット病院総合内科
3福岡ハートネット病院循環器内科
4福岡ハートネット病院地域連携支援部
キーワード:
心房細動
,
カテーテルアブレーション
,
心不全
,
shared decision making
Keyword:
心房細動
,
カテーテルアブレーション
,
心不全
,
shared decision making
pp.331-335
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228750
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Point
◎心房細動患者は国内で実に100万人に上ると言われている.プライマリ・ケアの現場でも遭遇するcommonな疾患であり,死亡率,脳卒中,心不全,認知症のリスクを増加させる.
◎カテーテルアブレーションは抗不整脈薬よりも洞調律維持率が高く,QOLの改善,運動耐容能の改善が見込まれ,特に発作性心房細動で有効である.
◎症状の有無,年齢,心房細動のタイプによって洞調律化維持の妥当性が決定される.カテーテルアブレーションの急性期リスクを説明したうえでshared decision making(共同意思決定)を行う必要がある.
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