Japanese
English
研究と報告
対人場面における眼球運動の研究
A Study of the Eye Movement in Social Situations
中島 勝秀
1
,
原井 宏明
2
,
川口 弘剛
1
,
免田 賢
2
,
山上 敏子
2
Katsuhide Nakashima
1
,
Hiroaki Harai
2
,
Hiroki Kawaguchi
1
,
Ken Menda
2
,
Toshiko Yamagami
2
1九州大学医学部精神神経科
2国立肥前療養所・情動行動障害センター
1Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, Kyushu University
2Center for Emotional and Behavioral Disorders, Hizen National Mental Hospital
キーワード:
Eye movement
,
Behavioral assessment
,
Social skills
,
Assertiveness
,
Role play test
Keyword:
Eye movement
,
Behavioral assessment
,
Social skills
,
Assertiveness
,
Role play test
pp.275-281
発行日 1991年3月15日
Published Date 1991/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904914
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【抄録】 これまで,社会技術の要素として重要であるとされながら,その評価が困難であった,対人場面における眼球運動の客観的測定を,看護学生22人を被験者として行った。また,自己主張の高低で被験者を3群に分け,眼球運動との関係も分析した。
従来のロールプレイを利用した評価方法に,i)刺激提示にビデオテープを用い,ⅱ)大画面スクリーンを使用し,ⅲ)眼鏡式アイカメラを採用することで,これまで障害となっていた対人場面での眼球運動の客観評価を可能にした。
正常者の対人場面での眼球運動は,「話を聞いている時には相手をじっと見つめ,自分が話をする時には注視時間は短く眼球を速く動かす。話の終了後は注視時間が徐々に長くなり相手の反応を待つ」という一定のパターンがみられ,さらに,その傾向は自己主張性が中等度の群と高い群に強く現れていた。
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