特集 抗血小板薬,抗凝固薬のすべて
【コラム①】アスピリン—その歴史と進化を探る
吉野 鉄大
1
Tetsuhiro YOSHINO
1
1慶應義塾大学医学部 漢方医学センター
pp.450-456
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900692
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
アスピリンは,ベンゼン環にヒドロキシル基とカルボキシル基をもつサリチル酸の,ヒドロキシル基のほうがアセチル化されたアセチルサリチル酸という化学物質である(図1)。「アスピリン」という名称は本来,ドイツのBayer社が保有する登録商標であるが,日本薬局方では一般名として収載されているので,本稿でもそれに従ってアセチルサリチル酸ではなくアスピリンとして表記する。アスピリンを通じて,医学の面白さを改めて感じていただきたいが,肩肘張らずにコラムとして気軽に読んでいただきたい。
Copyright © 2019, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.