特集 “わかったつもり”で終わらせない血液凝固異常とDIC
Part 1 病態
❺ ヘパリン起因性血小板減少症—半数以上に血栓を伴うが,出血はまれ
前田 琢磨
1
Takuma MAEDA
1
1国立循環器病研究センター 麻酔科
キーワード:
HITパラドックス
,
抗PF4/ヘパリン抗体
,
臨床的診断
,
血清学的検査
,
免疫測定法
Keyword:
HITパラドックス
,
抗PF4/ヘパリン抗体
,
臨床的診断
,
血清学的検査
,
免疫測定法
pp.17-21
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330180010017
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はじめに
ヘパリン起因性血小板減少症heparin-induced thrombocytopenia(HIT)は,集中治療に携わる臨床医にとって見逃せない疾患である。一見すると「血小板が下がる病気」と理解されがちであるが,臨床的に問題となるのは出血ではなく,むしろ血栓形成のリスクが著しく増大する点である。
本稿では,HITの病態の本質と診断の注意点を整理し,臨床現場での誤解を避けるための視点を提示する。特に,免疫測定法が広く用いられる現状において,過剰診断の落とし穴や機能的測定法の重要性を理解してもらいたい。

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