特集 非侵襲的呼吸管理:NPPV vs. HFNC論争 いま決着のとき
特殊病態におけるNPPVとHFNCの使い分け
❻ 間質性肺炎急性増悪—使用実態とエビデンス,当院の実際
寺町 涼
1,2
Ryo TERAMACHI
1,2
1公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科
2公立陶生病院 救急部集中治療室
キーワード:
間質性肺炎
,
特発性肺線維症
,
IPF
,
squishy ball lung
,
挿管移行
Keyword:
間質性肺炎
,
特発性肺線維症
,
IPF
,
squishy ball lung
,
挿管移行
pp.503-508
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330170040503
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はじめに
間質性肺炎急性増悪は重篤な呼吸不全をきたし得るが,挿管人工呼吸は極めて予後不良とされ,導入を躊躇することが多い。非侵襲的陽圧換気non-invasive positive pressure ventilation(NPPV)や高流量鼻カニューレ療法high-flow nasal cannula(HFNC)は,急性増悪に対して導入することで挿管回避や救命に寄与し得る。
本稿では,NPPVおよびHFNCの急性増悪への使用実態とエビデンスを概説し,導入にあたり考慮すべき点について私見を交え論じる。

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