特集 こんなところも!“ちょいあて”エコー—POCUSお役立ちTips!
【@病棟・手技】
⓭抜管×エコー—横隔膜エコー
鍋島 正慶
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科(集中治療部門)
キーワード:
横隔膜エコー
,
抜管後呼吸不全
,
横隔膜厚変化率
,
横隔膜移動距離
,
横隔膜保護
,
人工呼吸誘発性横隔膜機能不全
Keyword:
横隔膜エコー
,
抜管後呼吸不全
,
横隔膜厚変化率
,
横隔膜移動距離
,
横隔膜保護
,
人工呼吸誘発性横隔膜機能不全
pp.971-975
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203855
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人工呼吸器の適応となった状態が安定したら、毎日の人工呼吸器からの離脱を検討する。離脱ができるかどうかを判断するためには、PEEP 5cmH2O、サポート圧5〜8cmH2Oなどの最小限の設定の自発呼吸モードや、Tピースによる自発呼吸トライアル(spontaneous breathing trial:SBT)を30〜120分行う。ガス交換能、循環動態、呼吸状態が落ち着いている場合、SBTは成功と判断し、人工呼吸器からの離脱、すなわち多くの場合は抜管を行う1)。
しかし必ずしもSBTに成功した患者が抜管に成功するわけではない。抜管が失敗する原因には、呼吸状態の悪化、循環動態の悪化、喀痰排泄の問題、意識障害による気道維持の問題、上気道閉塞が含まれる2)。
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