特集 ICUにおける抗菌薬:new era strategy
❺ 治療期間の設定—shorter is betterは絶対か?
宮本 恭兵
1
Kyohei MIYAMOTO
1
1和歌山県立医科大学 救急集中治療医学講座
キーワード:
shorter is better
,
治療期間の最適化
,
抗菌薬の有害性
,
プロカルシトニン
Keyword:
shorter is better
,
治療期間の最適化
,
抗菌薬の有害性
,
プロカルシトニン
pp.195-203
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330170020195
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
抗菌薬治療期間の最適化は,病院全体の薬剤耐性菌を減少させるといった感染制御的利益だけでなく,抗菌薬による有害事象を減少させることで個々の患者の利益にもつながる重要な介入である。本稿では,重症患者における一般的な抗菌薬治療期間とその例外となる事項を解説したのち,ICUで多く遭遇するであろう悩ましいケースについて,症例を提示しながら考える。また,バイオマーカーを用いた抗菌薬治療期間の最適化の可能性についても取り上げる。

Copyright © 2025, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.