Japanese
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特集 乾癬
血清プロカルシトニン高値を認めた膿疱性乾癬の1例
Generalized pustular psoriasis accompanied by remarkable elevation of procalcitonin
織田 晃央
1
,
保科 大地
1
Akihiro ORITA
1
,
Daichi HOSHINA
1
1小樽市立病院,皮膚科(主任:保科大地部長)
キーワード:
膿疱性乾癬
,
プロカルシトニン
,
血液透析
Keyword:
膿疱性乾癬
,
プロカルシトニン
,
血液透析
pp.565-568
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004542
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60歳台,男性。末期腎不全のため,血液透析導入目的に入院中。透析導入後,血管シャント部感染疑いでセファゾリン投与開始10日後から全身に紅斑,丘疹が出現した。発熱,血圧低下を認め,血清プロカルシトニンが265ng/mlと著増していた。血液培養は陰性でCT検査でも明らかな熱源は認めなかった。皮膚生検の結果とあわせて膿疱性乾癬と診断し,ステロイド内服,セクキヌマブ投与で加療し,皮疹,発熱およびプロカルシトニンを含むデータ異常は改善した。膿疱性乾癬では軽度のプロカルシトニン上昇を伴うことが報告されているが,自験例で著増していた原因として,膿疱性乾癬に加え血液透析が関与していた可能性があると考えた。
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