連載 原著・過去の論文から学ぶ・19
片頭痛の三叉神経血管説とMichael A Moskowitz先生
鈴木 則宏
1,2
1湘南慶育病院
2慶應義塾大学
pp.81-84
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188160960780010081
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原著との出会いの背景
1977年に医学部を卒業して神経内科医を志し,神経内科専門医を目指し,恩師 故後藤文男教授の主宰する神経内科の大学院に入学したのが,私と研究との出会いであった。
当時の慶應義塾大学医学部神経内科では教室が一丸となり「脳循環の神経性調節」仮説の証明を目指して研究に邁進していた。ヒトを対象とした臨床研究では,N2O吸入による全脳循環測定,XeCTを用いた局所脳循環測定が行われていた。基礎研究は,ネコを用いた動物研究で,頭窓法によるビデオカメラシステムを用いた脳表血管口径の連続記録法,脳表血管壁の活動電位測定,そして脳血管に分布する神経系の組織化学的証明が各研究グループに分かれて昼夜を徹して行われていた。働き方改革の徹底された現在では想像のつかない,まさに不夜城といった光景が研究室全体で繰り広げられていた。

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