焦点 精神科急性期病棟における看護量の評価方法の検討
2.ケアの内容とケア量を客観的に評価する方法の開発
萱間 真美
1
,
宮本 有紀
1
,
沢田 秋
1
,
瀬戸屋 希
1
,
松浦 彩美
1
,
安保 寛明
1
1東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野
pp.75-81
発行日 2003年11月15日
Published Date 2003/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900647
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■研究の概要
この研究の目的は,精神科看護の急性期に質の高いケアを提供していながら,現行の制度では診療報酬として上十分に手当てされない病棟について,ケアの内容とケア量を客観的に評価するための方法を開発することである。
研究では,まずこれまでに明らかにされてきた精神科看護の業務内容を文献から検討した。次に,ケア内容の把握と測定に当たって,患者のそばに駐在して測定する方法と看護者の後についてケア行動を測定する方法の両方を試み,それぞれの短所と長所を検討した。次に,病院リストと乱数表を用いたランダムサンプリングを用いて調査対象病院を選川し,一次調査を経て調査協力が得られた4施設,5病棟について,調査対象となる患者に対する日勤帯のケア内容とそれに要した時間の詳細な記録を依頼し,患者が急性期病棟から退院,または転棟するまで,または最長3か月問にわたるケア内容と時間を自計式測定方法を用いて集計した。
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