特集 精神療法的排便ケア 便のことに首がつっこめる看護師の実践
精神療法的なケアとしての排便のケア—西村さんの目線と思考、何がすごいのか
武井 麻子
1,2,3
1Office-Asako
2日本赤十字看護大学
3京都看護大学博士課程
pp.187-190
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201267
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この特集の筆者である西村友希さんは、私がかつて勤務していた日本赤十字看護大学の卒業生です。卒業研究は精神保健看護学のグループでしたが、卒業後に精神科に就職する気はなさそうでした。それから20年後、意外なところで彼女の消息を耳にしました。埼玉県の川越同仁会病院で勤務しているというのです。
川越同仁会病院は、私がかつて勤務していた千葉県の海上寮療養所の院長であった鈴木純一先生が移られた病院で、グループを日々の治療やケアに積極的に採り入れている精神科病院です。当時、勤務していた日赤の大学院修了生から、西村さんが川越にまで来たのは精神科で「排泄ケア」を極めるためと聞いたときには、一瞬訳が分かりませんでした。
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