グラフ
失禁看護を手土産に帰国した西村かおるさんの東奔西走
pp.534-537
発行日 1989年6月1日
Published Date 1989/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922284
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まず最初に言い訳から始めなければななららない.本誌51巻1号から52巻12号までの2年間,24回にわたつて連載された「西村かおるの訪問看護留学記[英国編]」を愛読された方はどれくらいおられるだろうか.その方々はきつと,「あれつ,[英国編]だけで終わってしまうの.それならば[英国編]などともつたいぶらずに,英国訪問看護留学記とでもすればよかつたのに」と思われたに違いない.いやはや,御説ごもつとも.こちとらだつて,最初から事情が分かつていればその通りにしたはずなのだが…….
当初西村さんの留学計画では「英国で1年,そのあと米国で半年位」のはずだつた.[英国編]に引き続いて[英国編]が展開されるはずだつたのである.ところがどっこい,看護職にしては比較的(?)自由な思考回路を持っている彼女の予定をいつの間にか末定に変え,そして,あたかもそれか最初から決まっていたかのように周りに思わせてしまうほどびったりのテーマが,英国で彼女を待ち受けていた.「失禁看護」である.
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