連載 統合失調症とやわらかい回復・1【新連載】
回復を阻害しなかった看護師、比嘉さんの話
仲地 宗幸
1
1就労移行・生活訓練事業所GoRiLla
pp.502-506
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201059
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精神科医療から入り、現在は福祉フィールドにいる私だが、精神科領域での経験年数を合わせるとちょうど20年になるらしい。20年と言えば聞こえは大したものだが、中身はなくあまり自信もない。そんな私に何が書けるというのか、『精神看護』さんから小連載の話が飛び込んできた。統合失調症の「やわらかい回復」について書いてほしいと言うのだ。
エビデンス・ベースドな昨今の流れとは逆行している我流の統合失調症への向き合い方を書いても誰も読まないぞ、と心の中で思いながらも、「やわらかい回復」は私が救われた言葉であり、再発しにくい、人間的で無理のないかかわりだと思っているので、この言葉とイメージしているものが少しでも精神科の看護師の皆さんに届くといいなと思い、原稿を書くことにした。さあ、私が出会ってきた看護師や患者さんの話を始めるとしよう。
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