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誌上シンポジウム 関節軟骨とヒアルロン酸
軟骨細胞ヒアルロン酸阻害モデルにおける回復過程解析
Extracellular Matrix Recovery in the Hyaluronan Depletion Model
西田 佳弘
1
,
石黒 直樹
1
Yoshihiro Nishida
1
,
Naoki Ishiguro
1
1名古屋大学大学院医学系研究科運動形態外科学講座整形外科学
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagoya University Graduate School and School of Medicine
キーワード:
extracellular matrix
,
細胞外マトリックス
,
hyaluronan synthase
,
ヒアルロン酸合成酵素
,
hyaluronan
,
ヒアルロン酸
Keyword:
extracellular matrix
,
細胞外マトリックス
,
hyaluronan synthase
,
ヒアルロン酸合成酵素
,
hyaluronan
,
ヒアルロン酸
pp.307-311
発行日 2007年4月25日
Published Date 2007/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101021
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ヒアルロン酸は単純な構造でありながら多種多様な生物学的活性を有し,変形性関節症においても外来性高分子ヒアルロン酸投与は以前より保存治療の中心的存在である.しかし関節軟骨細胞自身がヒアルロン酸をどのように産生し,また再生時に他分子発現といかに関係しながら正の方向に向かうかは明らかになっていない.ヒト軟骨細胞を用いて,ヒアルロン酸の阻害モデルを作成し,その回復過程におけるヒアルロン酸合成酵素,アグリカン,CD44の動きを解析することで,細胞周囲マトリックス形成にこれらの分子が重要な役割を果たしていることが明らかとなった.今後様々な環境下におかれている軟骨細胞に対して同様な評価をすることでマトリックス形成潜在能力を推測できる.
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