特集 「生活保護」の本丸に迫る
Ⅴ.ザラザラした現実を生きる—トラウマインフォームドアプローチと生活保護
山田 嘉則
1
1クリニックちえのわ
pp.26-31
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200830
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【この論文の要旨】
・筆者の幼少の頃の話。「本物の現実を生きたい」と強く思うようになった学生時代。そして医師に。
・クリニックで出会う患者層の多くにトラウマ体験がある。ASDやADHDなどの発達特性を持つ人も多い。これらが多重に複雑に絡まり合うことで困難な生活を強いられている。生活保護利用者も少なくない。
・生活保護利用者へのかかわりはとりわけトラウマインフォームドでなければならない。筆者自身は対等な人として遇すること、本人の声を聞くこと、そして連携を実践している。
・生活保護担当者への十分なサポートや、労働条件の改善を望む。彼らが支援者としてトラウマインフォームドアプローチの連携の輪に入ることができれば、生活保護利用者にとって大きな力となる。
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