連載 栄養精神医学・11
精神科患者における腸管と栄養学的な問題
奥平 智之
1,2
1医療法人山口病院 精神科
2日本栄養精神医学研究会
pp.608-613
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200692
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精神科患者に見られる腸の問題
精神科患者は、さまざまな要因により腸の状態が悪いと推測される。表1に、精神科患者の腸へ悪影響を及ぼし得るものを挙げた。
経済的な理由などでおかずが少なく、糖質中心の食事になっている人が多い。さらに、お菓子をたくさん食べ、清涼飲料水を多飲している人も多い。栄養価の少ないものでお腹をいっぱいにしている傾向がある。肉や魚を食べても、よく噛まずに早食いで十分に消化できず、胃腸に負担をかけている人も多い。
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