連載 編集部がすっごくオススメする映画「これ観たほうがいいですよ!」・1【新連載】
『人生、ただいま修行中』
武井 麻子
1
1Office-Asako
pp.590-593
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200689
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フィリベール監督が学校を描く理由
ニコラ・フィリベール監督の最新作『人生、ただいま修行中』が11月1日から日本で公開される。フィリベール監督といえば、『すべての些細な出来事』(1996年製作)で、フランスのロワール渓谷近くのブロワの森の中にあるラ・ボルド精神科病院での患者たちによるオペラの公演というイベントを縦軸に、そこに暮らす患者たちを生き生きと描き出し、日本でも好評を博した映画の名監督である。
『人生、ただいま修行中』は、フランス・パリ郊外のモントゥイユという街にあるクロワ・サンシモン看護学校の学生たちを追ったドキュメンタリーである。監督自身が塞栓症で救急救命室に運ばれ、集中治療室で治療を受けた経験から、この映画が生まれたという。
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