ひとりぼっちの遊学記—働きながら学んだイギリスの看護・1
武者修行への出発
高橋 克子
pp.98-100
発行日 1979年1月1日
Published Date 1979/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918594
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わたし自身のための広告ケニアから帰国してイギリスへ
皆さん,今日は.まず私の自己紹介を少しさせてください.私は平均的日本女性よりだいぶ背が低く,小学校以来,前から2,3番目を維持,成績は残念ながらその逆でした.年齢は年よりは少し若く見える(?),ということにしておいてください.そして,かなり好奇心が旺盛で,どの職場でも大変なあわてんぼうで,目につく存在だったでしょうか(現在でも相変わらずですが).
さて,さして若さにはち切れているでもない私が,なぜイギリスに渡り,ナースの仲間入りをするようになったか,というところから始めます.5年ほど前になりますが,私は東アフリカのケニア共和国の国立病院のICUで働く機会を得ました.その時,ケニアは,ちょうど独立して10年目でした.イギリスの植民地時代は,病院も白人病棟,黒人病棟と分かれていたようでした.ナースも相当の数のイギリス人が働いていたものと思われます.
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