連載 訪問看護で出会う“横綱”級ケースにくじけないための技と型、教えます・6
食事と飢餓感への思い込みが強い強迫性障害のケース
小瀬古 伸幸
1
1訪問看護ステーションみのり奈良
pp.276-281
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200483
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事例
Iさんは強迫性障害の診断を受けている40代の女性です。食事を摂っても空腹感が満たされず、食事量が増えるに従い胃に負担がかかり食べられなくなりました。
身長は170cm以上あるのですが体重が40kg以下になることもあり、入院となりました。入院後に検査をしましたが身体的な異常はみつからず、治療は精神科病棟で開始されました。病棟では当初、経鼻経管栄養にて栄養の確保をしていたのですが、途中で食事が摂取できるようになったため退院となりました。しかしそれもつかのま、自宅で1週間ほど過ごすと入院前と同じように食事量が少なくなってきてしまいました。そこで訪問看護の依頼が入りました。
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