特集 精神科で看取るために必要な技術と考え方(前編)
[経験と学びから]
[3]家族間の関係をより良くするために
小貫 洋子
1,2
1元・医療法人仁愛会水海道厚生病院
2医療法人社団全生会江戸川病院
pp.153-154
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200452
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「みられなかった後悔」「やれなかった後悔」を残さない
⦿負い目を持つ家族にはより多く声をかける
長期入院をしている間に、家族にはさまざまな変化があります。
両親や配偶者がいる方は面会も多くあり、看取りにも立ち会うことが可能です。しかし、親族が先に他界され世代交代している場合は、ほとんど面識もない叔父・叔母・従兄弟が保護者になっている場合もあります。兄弟姉妹が保護者になっている方の中には、自分の配偶者に患者さんのことを伝えていない人もいます。それが理由で病院になかなか面会に来れず、それを負い目に感じている方もいます。そうした負い目を多く感じている家族に対しては、私はより多く声をかけるようにしています。
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