特集2 なるほど発達障害
その人に合った支援のための対応と工夫
発達障害をもつ人への訪問看護—私が工夫していること、奏功しているアプローチ
藤田 茂治
1
1訪問看護ステーションりすたーと
pp.52-58
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200181
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見逃される発達障害
発達障害という言葉はこの10年あまりで急速に広がり、一般にも認知されるようになった。適切な診断と早期の手当の機会が得られやすくなる一方で、臨床的特徴が多岐にわたり、二次的に起こる症状に目が行き発達障害が見逃されやすく、気分障害などと診断されるケースも多い。
福西の報告によると、気分障害に関連した主訴で心療内科を受診し、気分障害と診断された467例のうち、気分障害に対する治療中に発達障害の存在が疑われ、カウンセリングなどの詳細な面接を行った結果、発達障害の存在が確認できた例が47例(10.1%)あったという*1。
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