ベッドサイドの看護
末期癌患者へのアプローチ—褥瘡予防の工夫を通して
宮嶋 洋子
1
1富山県砺波市立砺波総合病院
pp.380-383
発行日 1989年4月1日
Published Date 1989/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922248
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末期癌患者を受け入れるに当たっては,患者および家族とのかかわり方において,より良いコミュニケーションを保ち,的確なニードの把握をすることが最大の課題であろう.ここに挙げた事例は,当病棟では近年発生しなかった褥瘡が出現した患者のケースである.
褥瘡の治療は,「作らないこと」つまり予防することが第1であるが,この患者の場合,右大腿骨大転子骨頭に,骨転移を起こしたことにより,骨頭壊死が起き,体動が全くできない状態となっていた.
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