ベッドサイドの看護
身体的に障害をもつ患者への訪問看護
藤田 明美
1
1氷川下セツルメント病院訪問看護グループ
pp.842-844
発行日 1979年8月1日
Published Date 1979/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918744
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はじめに
昭和52年5月,ICN東京大会が開かれ,プライマリ・ヘルスケアという言葉とともに,訪問看護に対する関心が高まってきている.氷川下セツルメント病院における訪問看護活動は,地域の人々の健康を責任を持って守っていくという立場から,昭和49年10月より開始され,寝たきり老人を中心に家庭内の看護力に欠ける人や,精神的に問題を抱えている人たち等,常時20-30名の対象者を受け持っている.
この事例は,このように地域医療を根底としている当院の訪問グループが担当している脊椎性進行性筋萎縮症患者の一事例である.ここでは主に日常訪問看護活動の中で身体的に障害を持ち,精神的にも不安定な患者が,在宅で疾病の管理および日常生活を可能にするために,看護婦が他の職種や社会資源の活用を通じ,どのようにかかわりを持ってきたのか報告したいと思う.
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