特集2 なるほど発達障害
その人に合った支援のための対応と工夫
発達障害をもつ人の入院治療—@医療法人社団倭会 三恵病院 「共に育つ」ことを目指したかかわり方
成田 昭仁
1
,
清水 英樹
1
,
仁井 俊彦
1
1医療法人社団倭会三恵病院
pp.45-51
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200180
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発達障害の新風がやってきた
発達障害をもつ人の入院・対応依頼が増加
三恵病院は、支笏洞爺国立公園内に隣接し、彩り豊かな四季折々を体感できる環境にあります。どこかゆったりとした時間の流れと雰囲気は、「人と人とのつながり」を育むにはよい環境かもしれませんが、裏を返せば「それしかない」とも言えます。この環境下で、私たちは発達障害をもつ方へのケアを実践してきました。
これまでの当院の医療提供の中心は、慢性期、いわゆる「長期入院者」の治療・療養でした。地域移行支援に関しても、その動きが始まる前から「どこまでもかかわろう」というスタンスで、よくも悪くも「オリジナリティーと根気強さ」をモットーに取り組み続けてきました。
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