INTERVIEW
DSM-5監訳者、大野裕氏に聞く。―「我々はDSM-5とどのようにつきあっていけばよいのか」
大野 裕
1
1独立行政法人国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
pp.4-9
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101358
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──DSM-5の日本語版である『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』が、2014年6月に医学書院から発行されました。大野先生はこの本の監訳者ですが、DSM-5に批判的なアレン・フランセス氏の著作『〈正常〉を救え─精神医学を混乱させるDSM-5への警告』の監修者でもあります。ちょっと矛盾するようにも感じられるのですが、先生のお考えを聞かせてください。
大野 フランセス博士の本はDSM自体を批判しているわけではないんです。しかし、その前になぜそもそもかつてのDSM-Ⅲが必要だったのか、というところから話しましょう。
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