連載 気持ち悪い模様・14
気持ち悪い文字 その1
綾屋 紗月
pp.136-137
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100873
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今回からは、文字の気持ち悪さについて考えてみたいと思います。
街を歩いていると、「文字であることを諦めつつある」文字を発見。伝達するべき意味を失いかけ、読みづらくなっています。それと同時に、くるくるぺりぺりとはがれている様子そのものが、「気持ち悪さ」という新しい別の情報を生み始めています。はがれ具合が感染して私の皮膚も頭のなかもモジャモジャし、薄皮がめくれていきそうです。
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