連載 往復書簡 東京と小樽を結んで・20
文字と言葉
鼻野木 晴美
1
1市立小樽病院高等看護学院
pp.566-569
発行日 1992年8月25日
Published Date 1992/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903605
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北海道にもいよいよ夏がやって来ました.小樽では,照り返す海のまぶしさが私たちに夏が来たことを知らせてくれます.東京はさぞ暑い毎日かと思われますが,お元気でございますか.この輝く夏の海が私に,やはり海の街での1年前の貴重な体験を鮮烈に思い出させてくれます.千葉市の幕張メッセで開催された日本看護研究学会で看護記録についての共同研究の発表をしたことです.
幕張メッセは20年からの歳月をかけて海を埋め立て,陸地が沖に約2キロも広がった土地に築いた新しい都市でした.21世紀の,新都心の中核を担う幕張メッセでの私の体験は,まるで未来という空間で時を過ごした様な貴重なものでした.その暑い夏の盛りの出来ごとを想うと,看護への熱い思いと,初めての体験とが重なり,大きな胸の高鳴りとなって甦って来ます.
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