連載 精神看護INDEX その「領域」の動向がわかる・2
外来・訪問・地域
東 美奈子
1
1相談支援事業所ふあっと
キーワード:
精神障害者アウトリーチ推進事業
Keyword:
精神障害者アウトリーチ推進事業
pp.104-105
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100803
- 有料閲覧
- 文献概要
厚生労働省は2011年度から、「精神障害者アウトリーチ推進事業」と称し、医療を含む多職種チームによる訪問で、在宅精神障害者の生活を支える事業を展開しようとしている。
この事業の特徴は、以下の3点である。
①早期支援:医療や福祉サービスにつながっていない段階から、アウトリーチ(訪問)による支援をおこなう
②多職種24時間対応:精神科病院、地域活動支援センター(相談支援事業所)、訪問看護ステーション等に専従の多職種チームを設置し、対象者およびその家族に対して24時間対応可能な支援をおこなう
③住居確保:地域での一時的な住まい(一時的入居や家族のレスパイト施設)を確保する
多職種チームの構成は、精神科医・看護師・作業療法士・精神保健福祉士・臨床心理士・相談支援専門員・ピアサポーター等で、対象者は、自ら専門機関に相談できない者であり、イメージとしては医療中断者、未受診者、早期支援が必要な者(頻回の入退院者)、精神疾患を疑われるひきこもりの者などが想定されている。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.