特集 「訪問看護師」をどう育むのか 地域拠点としての「大学」と「ステーション」
大学から「訪問看護」を地域にアピールするサポーターとして
中村 順子
1
1日本赤十字秋田看護大学看護学部
pp.412-416
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102194
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在宅の現場から看護教育へ
私は総合病院でわずか1年間の病棟看護経験のあと、専業主婦を経て1985年から東京都世田谷区で訪問看護を始めました。2007年10月に現在の看護教育の場に移るまでおよそ20年間を、ほぼ在宅領域の実践者として活動してきたのです。
私たちが看護の基礎教育を受けた頃、「在宅」は療養の場としての位置づけはありませんでした。私は保健師教育を同時に受けたことや、就職した病院に公衆衛生看護部があったことで在宅看護について若干の知識があったとは言えますが、在宅の現場で出会うことをどう考えたらよいのか、この状況にどう対応したらよいのかなど、在宅看護のすべては現場で獲得していきました。
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