特集2 女って大変。
ドライな母親は楽しい!?
萱間 真美
1
1聖路加看護大学
pp.18-23
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100769
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日曜日、息子が模擬試験に行くのでお弁当を作るために六時半に起きる。「土曜日も仕事で早かったから、これで今週は寝坊できる日はないなあ」と思いながら前の日の晩に目覚ましをかける。別に起きなくていい、コンビニで何か買えばいいと息子が言っても、自分にできることはそれくらいだから、ちゃんとしたものを食べさせたい。それは私がそうしたいので、私自身の満足のためにそうしているのだとふと思う。
家庭を持つことにしたのは自分の意志であった。しかし、これほど大変だとは正直知らなかった。一人っ子で寂しかったという思いが強かったので、子どもには最強の味方である兄弟をつくってあげたいと思った。しかし、味方かどうかは、本人にとってしかわからないし、そうでない場合も多くある。これは私の思い込みだったようだ。子どもには両親がそろっているのが一番いいと思っていた。これまでのところ、それがよかったこともあるようだが、そうでないこともあるようだ。これも私が思い込んでいたことだ。
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