連載 本気で書く! 入院時サマリー! 患者情報,丸見え化プロジェクト・1【新連載】
なぜ“本気の”入院時サマリーなのか
徳田 嘉仁
1,2
1近江八幡市立総合医療センター救急総合内科
2滋賀家庭医療学センター
pp.1182-1186
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227057
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超高齢社会を迎え,多くの患者が複雑な病態と並存疾患,困難な社会歴,その他多くのプロブレムをもって入院してくるようになった.“担当入院患者は90歳,並存疾患5つ以上,独居で全盲,キーパーソンは遠方でフルCPR(心肺蘇生)を希望中”というケースでも,皆それほど驚くことなく「うんうん,似たような患者さん,いるいる(orいたいた)……」と思うだろう.
一方,病院のベッドは数に限りがある.患者がどれほど多くのプロブレムを抱えていても,迅速に情報を整理し,入院契機となった病気を治療して,その他多くの問題も並行してさくさく解決し,可能な限り最短時間で転院・退院といったdispositionを決めていかなくてはならない.
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