FOCUS
薬物依存症を看るジレンマに答える―その2:アパリの「司法サポート・プログラム」
古藤 吾郎
1
1アパリ
pp.76-80
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100731
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刑罰以外の再使用防止へ
アパリでは、刑事司法手続きの各段階にいる薬物依存症の人たちに対して、司法サポート・プログラムをおこなっています。これはダルク(薬物依存症リハビリ施設)と密接に協力、連携し、より早い段階で薬物依存回復プログラムに参加できるような道筋を作ることをサポートするものです。2000年に開始して以来、これまでに約200件の刑事裁判でサポートを提供してきました。これは薬物犯罪で逮捕されたら、刑務所に行くか、執行猶予をもらって薬物のある日常に戻るしかなかった日本において、初めての刑罰以外の再犯防止(再使用防止)に向けた取り組みといえます。
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