特集 研究と現場の実践から見えた! 看護小規模多機能型居宅介護の現在地とこれから向かう先
レポート
医療依存度の高い人を支える看多機
株式会社ラピオン ラピオンナーシングホーム
pp.291-299
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134170450300040291
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元々、展開していた医療介護対応型賃貸住宅
——看多機を始めた経緯を教えてください。
柴田 当社は元々、訪問看護ステーションをメインに展開してきたのですが、訪問看護だと特別な場合を除いて利用者宅に訪問できる回数に限界があり、療養者を点でしか支えられないことが課題でした。この状況にモヤモヤして、「真の意味での在宅支援の質・量を高めたい」との発想に至り、2014年から24時間365日看護・介護対応型賃貸住宅「在宅サポートハウス」を行っていました。今思えばそれがほぼ看多機のようなイメージで運営されていました。気管切開したり、呼吸器を装着したりしている療養者を預かってくれる通所系の施設は当時ほとんどなかったので、地域の困っている方をなんとか助けたいと思っていました。そうした矢先、近くの高齢者住宅が空きテナントになるとの知らせを聞いて、賃貸住宅を始めたのです。

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