特集1 めざせ行動制限最小化への道
―マンガ(行動制限最小化への道)を読んで行動制限最小化看護領認定看護師として思うこと―「不安」を、解除できない理由にしないために
大谷 須美子
1,2
1財団法人信貴山病院ハートランドしぎさん・精神科救急病棟
2行動制限最小化研究会
pp.20-23
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100683
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精神科における行動制限最小化をめぐる議論は、これまでもさまざまなところで行われてきた。2009年5月に行われた第34回日本精神科看護学会(日本精神科看護技術協会主催・大分大会)以降は、精神科看護師の裁量権や開放観察・包括的指示の考え方をめぐって、より掘り下げた議論がかわされているように感じる。それだけ、精神科医療・看護のなかで、行動制限や、それに関連しておこっている事象が、臨床の看護師に葛藤を生じさせるものであるからだろう。
行動制限最小化研究会という研究会がある*1。私は自分が認定看護師であり興味があることから、この会が発足してから欠かさず参加させていただいている。毎回、他施設の看護師や精神科認定看護師、事務局の方々のエネルギッシュな発言に圧倒されながら、行動制限最小化をどう推進していくのか模索している。
そこで今回、マンガ「行動制限最小化への道」を読んで、私なりに考えたこと、感じたことを整理してみようと思う。
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