特集1 うまくいく「退院支援」にはツボがあった
―大江病院のツボは……―「本人の不安」と「家族の反対」二大阻害要因への集中的なアプローチ
福田 和恵
1
1医療法人社団博仁会大江病院
pp.27-34
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100433
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十勝は、精神障害者の生活圏として早くから先進的な役割を果たしてきました。当地では、作業所や共同住居などの社会資源を誰が作ろうと、運営主体がどこであろうと、すべて共有的性格のものであり、地域社会の資源であるという考え方が貫かれており、誰もが利用できるオープンシステムであることから、1999年には世界心理社会的リハビリテーション学会によってベストプラクティスにも選ばれています。
そうした十勝に位置する当院は、精神科慢性期病棟(60床)、精神科急性期病棟(40床)、重度認知症病棟(54床)の3つの病棟に、精神科と認知症のデイケアを併設する精神神経科の病院として、患者さんの地域生活をサポートする一翼を担ってきました。
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