特集1 うまくいく「退院支援」にはツボがあった
―吉祥寺病院のツボは……―退院促進グループ
河岸 光子
1
1吉祥寺病院
pp.18-26
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100432
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1 カンファレンスで1人1人の入院後をフォローする
当院では患者さんが入院すると、さまざまなカンファレンスを開きフォローしていきます。
入院時は「入院時カンファレンス」、落ち着いた頃は「中間カンファレンス」、困難事例や問題が起きたときは「緊急カンファレンス」、退院が近づいたら「退院前カンファレンス」、他に「慢性期の長期在院者のカンファレンス」を実施しています。月に8~16ケースほどを扱い、多い日は1日に3ケースについて話し合うこともあります。
そこでは優先順位をみながら次のような内容を話し合い、検討していきます。①患者さんについての情報を共有する、②再アセスメントを行なう、③治療・看護方針を確認する、④入院形態を検討する、⑤今後導入するプログラムや社会資源(OT、SST、栄養指導、服薬指導、家族教室、ファミリーサポートセミナー、家族会、デイケア、ナイトケア、外来OT、訪問看護)を検討する、⑥検討課題に関する対策を決める、⑦今後の方針を立てる。
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