特別記事
新型コロナ感染クラスター発生を乗り越えた吉祥寺病院の記録
大津 絵美子
1
1医療法人社団欣助会吉祥寺病院・看護部
pp.316-328
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201024
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2022年1月22日土曜日、私はたまたま日勤で勤務していた。精神科急性期治療病棟の師長になってちょうど1年が経過したところだった。
この1年間、何度もCOVID-19(新型コロナウイルス感染症。以下、コロナという)の感染拡大の波をなんとか乗り越えてきていた。だが第6波のオミクロン株は、重症化しにくいといわれている一方で、非常に感染力が強く、今まで見たことのないような感染者数が連日発表されるたび、いつ身近でコロナが発生してもおかしくない状況だとは思っていた。しかし、そうであっても、まさか自分が師長として勤務する病棟でクラスターが発生するとは思いもしなかった。
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