焦点 さわ病院における人材育成のいま
【実習教育編】野戦病院と呼ばれることの誇り―教育は「現場」で
眞鍋 信一
1
,
小野 多実子
1
1さわ病院
pp.70-74
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100244
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■40年前から基礎教育の重要性に着目
当院が実習を受け入れ出したのは,そう新しいことではない。筆者が当院に入職し約20年になるが,入職当時からすでに複数校の実習生を受け入れており,その歴史は40年前に遡る。
今回の原稿を書くにあたって,現理事長の父である前理事長が記した職員向けのメッセージや勉強会の資料を少し読み返してみた。そこに示されている考えは,現在にそのまま移行させても決して古いものではなく,今でさえむしろ「新しい」と感じさせるものである。
その1つは,精神医療に限らず医療を展開していくうえで,看護者の果たす役割の大きさを,医師あるいは病院管理者の立場ではっきりと認識し,そのベースとなる看護基礎教育の重要性に早くより着目していた点である。
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