焦点 さわ病院における人材育成のいま
【新人教育編】看護職は手塩にかけて育てる―新人に伝えたいやりがいと自信
溝端 直子
1
,
小野 多実子
1
1さわ病院
pp.62-69
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100243
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■精神医療の可能性にチャレンジ
当院は505床を有する単科の精神科病院である(表1)。1953年に創設され,日本の精神医療の歴史とともに歩んできた。創設当初から建物のどこにも鉄格子はなく,患者中心の医療を根幹としており,その理念はいまも引き継がれている。
1986年ごろからは社会復帰に力を注ぎ,訪問看護,精神科デイケアやグループホームの開設を進めるとともに,老人性痴呆にも目を向け老人性痴呆疾患治療病棟の開設および重度痴呆デイケアを開始するなど,地域医療に貢献してきた。また,精神科急性期医療への対応は年間1500名あまりの入院患者を受け入れているが,そのうち夜間救急入院患者は3分の1を占めるなど,特筆すべきものがある。
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