特集2 「心神喪失者等医療観察法」で精神医療はどう変わるか
いわゆる「心神喪失者等医療観察法」の成立の経緯と法の意図
白木 功
1
1法務省刑事局
pp.81-89
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100188
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はじめに
平成15年7月10日,国会において,「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」が可決されて成立し,同月16日に公布された(平成15年法律第110号)。この法律は,心神喪失等の状態で重大な他害行為を行なった者の社会復帰を促進するため,このような者についての新たな処遇制度を創設するものである。
以下に,本法律の成立の経緯および概要について紹介するが,本制度の全体像については,83ページの図1を参照されたい。また,本法律の条文の全文については,法務省のホームページ(http://www.moj.go.jp/)に掲載されているので,併せて参照されたい。
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