病院史のひとこま
医療法成立のころ
五十嵐 義明
1
1総理府公害等調整委員会
pp.99
発行日 1972年8月1日
Published Date 1972/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204745
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はじめに
終戦の年の春から医療法が制定された昭和23年の秋まで,私は厚生省衛生局(のちの医務局)医務課の技官として勤務した.そこで私は,当時行なわれた一連の医療制度の改革に,技術的な面から一応関与した形になる.
実のところは,厚生大臣の諮問に応じて‘日本医療団解散後における同団の一般医療施設の処理方針’および‘医療機関の整備改善方策’の2つの事項について審議にあたった‘医療制度審議会’と,‘国民医療法改正の具体的方針如何’の審議を行なった‘医薬制度調査会’との2つの会のお世話役として,資料や会場の準備をしたり,ご討議の結果を整理したりして,うろちょろしていたというのが真相であるが,本誌の編集者から言われてみると,‘病院史のひとこま’にささやかにでも顔を出したことは否めない.
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